
阿武火山群は,山口県北西部の萩市,むつみ村,福栄(ふくえ)村,阿武(あぶ)
町,須佐(すさ)町,田万川(たまがわ)町,阿東(あとう)町に分布する40あ
まりの火山体から構成されています。阿武火山群の活動は,約200万年前〜150万
年前の前期と約80万年前から8800年前までの後期に区分されています。前期の活
動は溶岩台地を形成したアルカリ玄武岩の活動です。後期の活動では,アルカリ玄
武岩の溶岩台地,川を流れ下った溶岩流,スコリア丘をつくりました。40万年前
からはじまったカルクアルカリ安山岩〜デイサイトの活動は,溶岩台地(溶岩平頂
丘)をつくりました。もっとも新しい噴火は,萩市の笠山でおこり1万1千年前に
玄武岩質安山岩の溶岩台地が,8800年前にストロンボリ式噴火でスコリア丘が形
成されました。また,阿武火山群の噴出年代と噴出量の関係をみると,阿武火山群
の活動は完全に終了したとは考えられず,今後この地域で火山活動がおこる可能性
が残されています。なお,最近の活動周期は約1万年のようです。それでは,地域ごとに阿武火山群の説明をします。
阿武火山群の火山は,下の地図のように分布しています。
